不動産特定共同事業 銀行が不動産融資を絞ると、不動産特定共同事業やソーシャルレンディングの案件数は増えるのか ― 1990年・2018年の経験と、2026年の「監視強化」局面で投資家が見るべきもの
銀行の不動産向け融資審査が厳しくなると、不動産特定共同事業(不特事業)やソーシャルレンディングの案件は増えるのか。結論は「増える。ただし増えるのは、銀行が貸さなくなった層の案件」です。1990年の総量規制の後には不動産小口化商品の事業者が倒産して不特法が制定され、2018年のスルガ銀行問題の後には投資用不動産向け融資の実行額が急減し、ソーシャルレンディングは行政処分の連鎖、不特法のクラウドファンディングは事業者数が約100社から276社へ増えました。2026年の銀行はまだ不動産業向け貸出を年7%前後で増やしていますが、金融庁と日本銀行の「監視」は強まっています。不特法の一般投資家向け商品は93%が銀行借入なしで物件を持つ、銀行融資の代替そのものです。案件が増える局面で投資家が見るべき兆候と、事業者のファンド依存度の見方を整理します。